娘と気軽に約束をしたら、とんでもないことに…。そんな出来事がTwitterで話題となっている。
ユニユニ(@Yu2_yuni)さんが6月5日に投稿したのは「手動扇風機」(名称:虹)の動画。8歳の娘さんが手作りしたもので、クランク状の持ち手を回すと前方の羽部分が連動し、回る仕組みになっている。

素材は、不要になったティッシュの空き箱やキッチンペーパーの芯などで、娘さんが楽しそうに回していた。ほほ笑ましい動画だが…事態は急展開を迎える。
実は娘さんは事前に「ついったーに上げて、いいね貰った分だけ1円ちょうだいね、材料買うから」とお願いし、ユニユニさんは「大丈夫、パパのフォロワー少ないから」と約束していたのだ。

まさかの40万「いいね」!父親は焦り
そして待っていたのは、想定外の“バズり”だった。娘さんの頑張りなどが評価され、投稿翌日には「いいね」が10万以上に。その後も増え続けて40万以上にのぼっている。(6月15日時点)

ユニユニさんも最初は喜んでいたが、次第に「汗が止まらない…あ、扇風機ある」とつぶやくなど余裕がなくなり、13万いいねの時に締め切りを希望。Twitterでは「お父さん大丈夫ですか?(笑)」といったコメントもあったが、「1いいね=1円」の約束はどうなるのだろうか。
発想は「デパートのガラガラくじ」…娘さんに聞いた
まずは手動扇風機について、娘さんに聞いてみた。
――どうして手動扇風機を作ろうと思ったの?
自分で動かせる扇風機を作ってみたいと思いました。材料は空のティッシュ箱×2、キッチンペーパーの芯×2、サランラップの芯×2を切って、セロハンテープでくっつけます。

――制作で工夫したところ、苦労したところは?
デパートのガラガラ(くじ)の持ち手の部分を真似して、羽根が回しやすいように工夫しました。持ち手の長さと太さが合うように調節するのに苦労しました。
――どうして名前を「虹」にしたの?使い心地は?
名前は(ティッシュ箱の)nanacoの模様(七色)から虹としました。パパが虹みたいと言ったからです。さわやかな風が吹いて、虹がかかります。

――「1いいね=1円」のお願いをしたのはなぜ?
この扇風機なら、たくさんいいねしてもらえると思ったからです。
娘さんの予測が見事当たりバズったわけだが、その後はどうしたのだろう。ユニユニさんに事の顛末を聞いた。
――投稿がバズったときの心境を教えて。フォロワーは増えた?
投稿するときは、何気ない日常をつぶやいたつもりでした。その後はとにかく焦りました。落ち着いてメッセージを見返すと、みなさんの大喜利コメントが面白く、いいねやリツイートにも温かみを感じました。と同時に、血を吐くような思いでした。(フォロワーは)53→1100以上になりました。
娘さんからはまさかの申し出
――「1いいね=1円」の約束はどうなった?
意を決して、40万になってることを伝えたのですが、娘は多すぎると。そこで「100いいね=1円」(4000円)でと言いました。しかし、それでも多すぎると話が流れました。そんな中、娘は最近2×2のルービックキューブをマスターして、3×3も欲しいとのことなので早速購入しました。あれから何度か話題にしたのですが、お金は必要無いようです。ルービックキューブは1800円くらいです。

――娘さんは今回以外も作品を作っているの?
普段は箱などの紙類を使って、本やYouTubeを参考にして工作をしています。(手動扇風機は)一年前くらいに、レゴでオリジナルのガラガラクジを作ったこともヒントになったようです。この前はティッシュ箱を使って小さな穴をたくさん開けてセロファンを貼り、星が見えるスコープを作りました。
――話題となったことについて、父親と娘さんの気持ちを聞かせて。
娘に多くの方にいただいたメッセージを伝えたところ、うれしかったようです。ただ、実感は湧かないようです。自分としては、日常の姿にこんなに反響があるとは思っていませんでした。これからも娘の遊びや試行錯誤の機会を大切に見守っていこうと思いました。お金も惜しまずで、はい。
想定外のバズりとなったユニユニさんだが、いいね数を正直に娘さんに伝えたところ、ルービックキューブを購入することで、ことなきを得たようだ。娘さんの発想力とものづくりの姿勢は素晴らしいので、今後も面白い作品がみられるかもしれない。
9歳長女、手動扇風機「虹」を開発
— ユニユニ (@Yu2_yuni) June 5, 2022
長女「ついったーに上げて、いいね貰った分だけ1円ちょうだいね、材料買うから」
大丈夫、パパのフォロワー少ないから#工作 pic.twitter.com/JNVOJR7qUM