街中で白いパンツ姿の男性が女性に手渡していたのは、不正受験のためのアイテムです。
韓国の語学試験で、中国人の集団による大規模なカンニングや替え玉受験が発覚。
113人が立件される事態となりました。
不正受験が行われたのは、外国人を対象とした韓国語能力試験「TOPIK」。
カンニングを斡旋したのは中国人組織です。
組織は受験者から依頼を受けると、小型イヤホンと無線の送受信機を依頼者に手配します。
そして試験当日、依頼者はテスト会場で、外部の協力者が教える答えをイヤホンで聞きながら受験していたといいます。
この中国人組織が依頼人募集のためSNSに上げたのが、「合格を保証します」というTOPIK合格を保証するという広告。
この広告を見てカンニングを依頼した中国籍の受験者は約200万ウォン、日本円で22万円ほどを支払っていたといいます。
また、受験自体を代行してもらう替え玉受験も。
依頼人と似た代理の受験者を手配し、身分証を偽造するなどしていたといいます。
替え玉の場合は約89万円を支払っていました。
こうした不正受験は2021年10月から2025年11月まで行われていて、中国人組織は4年間で約7800万円の金銭を受け取っていました。
しかし、組織の関係者1人が逮捕され、依頼者101人と替え玉で受験をした11人、実にあわせて113人が立件されました。
韓国で起きた中国人の集団による大規模なカンニング・替え玉事件が行われた背景には、どのような事情があるのでしょうか。
ソウル警察庁:
容疑者たちは不正に取得したTOPIK(韓国語試験)の成績を悪用し、無資格の状態で滞在資格を得たり、学位取得や就職までしました。
韓国政府が認定・実施するTOPIKは、外国人のビザ取得や就職などに活用されるほか、試験結果で大学などの学位取得や奨学金を得ることができます。
韓国の大学・大学院に通う中国人留学生は、留学生全体の約3割と多くを占めています。
中国人の組織はこうした留学生を対象に、不正受験を斡旋していたとみられます。
これについて中国のSNSでは「これから受験しようと思っていたのに迷惑だ」「全員に処罰を与えてほしい」などの投稿がされています。
警察は、不正受験を取りまとめていた中国人リーダーと機器の受け渡し役2人に対し、追跡を続けているということです。
