拉致問題担当相を兼務する松野官房長官は2日、鳥取・米子市で、拉致被害者・松本京子さんの家族らと面会し、「痛切な思いを聞き、もはや一刻の猶予もないとの切迫感を共有した」と語った。
松野長官は、45年前の1977年10月に米子市内で拉致された松本京子さんの兄・孟さんらと面会。「改めて痛切な思いを聞き、もはや一刻の猶予もないとの切迫感を共有した」と述べた。
また、鳥取県と米子市から、拉致の疑いがある特定失踪者を含めた早期帰国の実現を求める要望書を受け取り、「政府としては(拉致の)認定の有無に関わらず、全ての拉致被害者の1日も早い帰国の実現に向け、あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で行動していく」と決意を語った。

また、松野長官は、京子さんが拉致された現場を孟さんらと視察。

その後、開かれた集会で、「この地で実際に拉致が行われたことを実感した。京子さんの帰りを待ち続ける孟さんの気持ちを思うと、胸が締めつけられる」と述べた。