安倍元首相の「国葬」を行うことについて、岸田首相は6日、広島市での会見で、「適切であると考えている」として、「様々な機会で丁寧に説明したい」と述べた。
安倍元首相の国葬をめぐり、反対する意見があがっていることについて問われた岸田首相は、「安倍元首相の8年8カ月という憲政史上最長の任期、また民主主義の根幹たる選挙運動中での非業の死は例を見ないもの」とした上で、海外からの評価について「議会で追悼決議を全会一致で採択する、あるいは政府として服喪を決定する、また、公共施設、ランドマークをライトアップするなど、世界各国が様々な形で安倍元首相に対する敬意と弔意を示している」と述べ、国葬を実施することは「適切であると考えている」と強調した。
その上で、「具体的な規模や内容が段々、明らかになってくる」として「様々な機会を通じて丁寧に説明をしていきたい」と述べ、岸田首相自身が説明することで国民の理解を得たい考えを示した。
一方で、野党が求める国会の閉会中審査での説明については、「具体的な国会審議の進め方は、国会で判断いただかなければならない」と述べるにとどめた。