東日本大震災からまもなく15年となる中、1月31日に岩手県陸前高田市で元プロ選手による野球教室が開かれました。
イベントを企画したのは震災で母を失った大船渡市出身の男性です。

1月31日に陸前高田市で開かれた野球教室には、プロ野球で活躍した元プロ選手から直接指導を受けられるとあって、市内のほか大船渡市や盛岡市などから約300人の小学生が参加しました。

子どもたちを指導したのは、プロ野球選手として数々の実績を残してきた元東京ヤクルトスワローズ・上田剛史さん、元阪神タイガース・今成亮太さん、元埼玉西武ライオンズ・金子侑司さんの3人です。

3人はバットの振り方など基本的な技術について指導したほか、子どもたちのボールを使った練習を見守り一人一人に声をかけてアドバイスしていました。

参加した子どもたちは憧れの元プロ選手に目を輝かせながら白球を追っていました。

参加した小学生からは「かっこよかった」「めちゃくちゃすごいと思いました」「色々なことを学べたので今度の練習や試合でも生かしたい」などの声が聞かれました。

そんな子どもたちの様子を見つめていたのは、この野球教室を企画した大船渡市出身の千田京平さん(28)です。

千田さんは15年前の東日本大震災で母の博美さん(当時46)を亡くし、陸前高田市内にあった自宅も流されました。

大きな悲しみの中で当時中学1年生だった千田さんの心の支えとなったのは、支援のために被災地を訪れたプロ野球選手の姿でした。

選手との交流をきっかけにさらに野球に打ち込んだ千田さんは、高校野球の強豪・花巻東へと進学し、中心選手として活躍し夏の甲子園にも出場しました。

野球教室を企画・千田京平さん(大船渡市出身)
「僕も震災後にたくさんの恩を受けてきたので、地元の子どもたちに野球のイベントをできたことはうれしく思う。恩返しというか“恩送り”、どんどん色々な人にこれからも恩を送っていこうと思う」

千田さんが企画する野球教室は、2月28日に宮城県の女川町でも開かれる予定です。

岩手めんこいテレビ
岩手めんこいテレビ

岩手の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。