茶色い土の斜面が広い範囲でえぐり取られたようになり、多くの住宅が今にも滑り落ちそうな状況です。
1月25日にイタリア南部のシチリア島で大規模な地滑りが発生し、約4kmにわたって斜面が崩れました。
地中海最大の島、シチリア島は美しい景色を誇る世界的に人気の観光スポット。
マフィアの歴史を描いた名作映画「ゴッドファーザー」の舞台としても知られています。
イタリア南部は1月19日から、サイクロンによる激しい雨と強風に見舞われました。
その影響で海沿いのレストランに高波が押し寄せ、シチリア島などの沿岸地域で大きな被害が出ました。
そうした中で発生した大規模な地滑り。
斜面が崩落した高台の上では建物の一部が崩れ、1台の車が今にも落ちそうになっています。
地面が崩れ、大部分が損壊した建物を捉えた映像では、崖の下に崩れた建物とみられる大量のがれきが確認できます。
地滑りが起きる前と発生後の衛星画像を比べると、被害がいかに広範囲に及んでいるかが分かります。
地元メディアなどによりますと、この地滑りで住民約1500人が避難を余儀なくされ、5つの小学校が休校となっているということです。
避難を続ける住民は不安といら立ちを募らせています。
避難している住民:
家を離れているのだから不安になるのは当然でしょ。3日も家を出ているのよ、何も言えないわ。
親戚の家に身を寄せているという年配の夫婦はこの日、荷物を持ち出すため消防隊とともに自宅に戻りました。
避難している住民:
とてもつらいです。幼い頃から一緒に勉強してきた親友もみんなが全てを失ったので、本当に胸が張り裂けそうです。神よ、どうか私たちをお助けください。
この事態を受け、イタリアのメローニ首相はヘリコプターで現地を視察し、市長らと面会するなどして、今後の対応を確認しました。
地滑りは10日ほど前にも起きていて、地元当局はドローンやヘリコプターを使って24時間態勢の監視を続けています。