長野県内の山中では、バックカントリー滑走中の遭難が相次いでいます。1月18日から26日までの間、5件発生し、2人が死亡しました。県警は装備を徹底し、天候をこまめに確認をする、ビーコンやスコップなどを携行するなど注意を呼びかけている。
■道に迷い行動不能
18日、長野県山ノ内町の山林でバックカントリースキーをしていたシンガポール国籍の60歳男性が、道に迷い行動不能となり、救助されました。
警察によりますと、男性は18日、山ノ内町の寺子屋峰付近(標高約2125メートル)の山林で1人でバックカントリースキーをしていたところ、道に迷い、行動不能になりました。
午後2時40分ごろ、男性の妻から「夫がスキー中に行方不明になった」と110番で救助要請があり、その約1時間後、男性から「道に迷った」と110番通報があったということです。
スキー場のパトロール隊と警察が出動して、午後4時20分ごろ、男性を救助しました。
男性にけがはないということです。
■アメリカ国籍の男性が滑落 死亡
北アルプスの五竜岳の麓で1月18日、バックカントリースキーをしていたアメリカ国籍の33歳男性が滑落しました。19日、警察などが捜索し、男性をヘリコプターで救助しましたが、死亡が確認されました。
死亡が確認されたのはアメリカ国籍の33歳男性です。
1月18日午後3時半ごろ、「バックカントリースキー中に男性が滝の下に落ちた」と同行者がメールで消防に通報しました。
男性は4人パーティーで五竜岳の麓の小遠見山北側の斜面を滑っているうちに、滑落したと見られています。
残る3人は自力で下山しました。
警察や地元遭対協の救助隊が19日午前7時半頃から山に入り、同行者の情報などを元に男性を捜索し、19日午後1時半ごろ、男性を発見、ヘリコプターで救助しましたが、死亡が確認されました。
■男女4人が道に迷い行動不能
長野県小谷村では19日、バックカントリーで滑走中の男女4人が迷って行動不能となり、警察などが捜索していましたが、その後、自力で下山していたことが分かりました。
小谷村で遭難したのはカナダ国籍20代の男性3人とオーストラリア国籍の20代の女性の1人の合わせて4人です。
警察によりますと、1月19日午後8時ごろ、「バックカントリーで滑走中に道に迷ったが自力下山出来そうだ」と消防に通報がありました。しかし、20日朝になって「友人が動けない」と知人を通じて警察に救助を要請しました。
4人は小谷村千国の親沢の標高1200メートル付近にいると見られ、警察の山岳救助隊員らが午前11時半ごろから12人体制で捜索していましたが、その後、自力で下山していたことが分かったということです。
いずれもけがはありませんでした。
■「雪に埋まって動けない」
25日、長野県小谷村の山中でバックカントリー滑走中に神奈川県茅ケ崎市の61歳男性が身動きがとれなくなり、救助されました。
警察によりますと、男性は25日、小谷村千国乙の山中(標高約1100メートル)で1人でバックカントリー滑走中に行動不能になりました。
午後5時前、本人から「雪にはまって、1メートルほど埋まって、身動きが取れない」と110番に救助要請があり、地元の遭対協の救助隊員が出動し、男性を救助しました。
男性にけがはない模様です。
■ロシア国籍の42歳男性が死亡
長野県白馬村の山中で25日、バックカントリーを滑走していた外国籍の3人パーティ―が雪崩に巻き込まれました。安否が分からなかった男性1人が、26日朝、発見されましたが、死亡が確認されました。
警察によりますと、25日午後2時半ごろ、白馬村神城の山中でバックカントリーでスノーボードをしていた外国籍の3人パーティーが雪崩に巻き込まれたと、知人を通じて通報がありました。
3人のうちの2人は無事でしたが、男性1人は連絡が取れず安否が分からない状態でした。
警察などの救助隊員8人が26日朝から捜索を行い、雪に埋もれた状態で発見、正午ごろ救助しましたが、死亡が確認されました。
亡くなったのはロシア国籍の42歳男性とわかりました。
■外国人の遭難相次ぐ 2人死亡
長野県内ではバックカントリー滑走中の遭難が相次いでいます。1月18日から26日までの間、5件8人で、このうち2人が死亡しています。
遭難者8人のうち7人が外国人です。
バックカントリーは、整備されていない場所を滑るため、雪崩に遭遇するリスクが高く、迷って居場所が分からなくなるケースも多くあります。
長野県警は装備を徹底し、天候をこまめに確認する、ビーコンやスコップなどを携行するなど注意を呼びかけています。また、スキー場の管理区域外の滑走中にアクシデントがあり、救助要請した場合、全て山岳遭難となり、救助活動は遭対協など民間の救助隊にも出動要請することから、救助費用が発生する場合もあるとしています。