スマホの普及などで活字離れが進み出版不況が叫ばれる今、ある本が異例の大ヒットを記録しています。

多くの書籍が並ぶ中、ひときわ目立つところに置かれていたのは、その名も「マイブック」。
日本語で「自分の本」です。

一番の特徴はその中身にありました。
ページが白紙になっていて、日付と曜日だけが書かれています。

1日1ページずつ、日付と曜日だけが印字された空白のページが1年・365日分続いています。
どのように使うかは自由で、1冊490円とお手ごろ価格。

最新の2026年版の発行部数は18万部を突破し、Z世代を中心に爆売れ中だといいます。

実際の購入者はどのように使用しているのか、10日前に買ったばかりだというZ世代の女性に話を聞きました。

購入した女性:
絵日記にしているが、特別な日、そうでない日も記録することで、毎日をちょっとずつ大切にできる気がして、とてもいいなと思っている。ノートとは別の自由な小説のような感じ。とても好きです。

女性の「マイブック」には、1日1ページずつ、何気ない日常のひとコマが絵日記として描かれ、色使いもカラフル。

そもそも日記といえば、人には見せず秘めた扱いをするはずのものですが、その価値観は変わってきているようです。

購入した女性:
SNSは自分だけの日々を誰かと共有したり、分かち合うものだと思っていて、その延長線上で日記を公開することで、自分の気づきとか、絵がかわいいって言ってもらえたりして、自分もうれしいし。見てもらうことも書くことのモチベーションになる。

こうした手書きの日記を撮影し、SNSに投稿して楽しむ営みは“日記界隈”と呼ばれているといいます。

1人の画家がSNSに投稿した「マイブック」の紹介動画では、頭に浮かんだデザインなのか、毎日違うイラストが描かれています。

一方で、育児に追われる主婦にとっては「マイブック」に思いをつづることが心のケアにもなっているといいます。

主婦(30代):
心の中にあるとぐるぐる考えちゃうことを1回書いてみて、何カ月後かに見返したら、“こんなことで悩んでいたんだ”って。気持ちがデトックスじゃないが、楽になるような感覚があったりする。

それぞれの形で自由に活用されていく、世界に一冊だけの本。
書く喜びも、読む喜びもいっぱいです。

主婦(30代):
4歳の娘がいるが、「これ貼ったら?」と葉っぱを拾って持ってきてくれるようになって。どんな1年だったかを、それ(マイブック)を見て振り返るのがすごく楽しみだなと思います。

現在では日本のみならず海外でも人気が広がってきているということです。