国土交通省四国運輸局は1月13日、香川県多度津町の多度津港と瀬戸内海に浮かぶ佐柳島を結ぶ旅客船を運航する船会社「たどつ汽船」で、船員法などに違反する事実が確認されたとして、輸送の安全確保に関する命令を出しました。
運輸局によりますと、同社では2025年の瀬戸内国際芸術祭の秋会期の期間中に、他社から借りてきた小型船を運航する際、船員に対して法律で定められた特定教育訓練を行わなかったなどの違反行為が確認されたということです。
特定教育訓練は、2022年に北海道・知床半島沖で発生した小型観光船「KAZU1(カズワン)」の事故を教訓に、20トン未満の小型船を初めて運航する際、航路の状況などを船員が把握するため、行うことが法律で定められています。
また、同社は定期船「新なぎさ2」で、実際には船内巡視員が船内巡視を行っていないにもかかわらず、行ったと記録していたケースも確認されたということです。
四国運輸局では、たどつ汽船に対して2月13日までに、特定教育訓練の実施など、15の項目について改善のために講じた具体的な措置を報告するよう求めています。
四国運輸局は同社の法令違反が疑われる情報を入手し、2025年10月に立ち入り検査を行っていました。その結果、今回の違反行為が判明したということです。