新年早々、中国側が繰り出した新たなカードに高市首相は何を思うのか。
中国政府が突如発表した軍民両用品の日本への輸出禁止。
軍事と民間の両方で使えるものについて、日本への輸出を禁じたのです。
沖縄訪問中の小泉防衛相は、8日朝のフジテレビの番組で「“軍民の両用の品目”というのが、果たしてどのように防衛関連の企業・産業に影響が出るのか、現時点では分かりません」と述べました。
いまだ見えない中国側のカードの全容。
最大の焦点は、中国が輸出を禁止する品目にレアアースが含まれるかどうかです。
仮に、レアアースが含まれると私たちの暮らしに大きな影響が。
解決の糸口が見えない、悪化する日中関係。
年明け早々中国が打ち出したのが、軍民両用品の日本への輸出禁止です。
その最大の焦点は、品目に希少鉱物レアアースが含まれるかどうかです。
レアアースは、電気自動車やハイブリッド車のモーターに加え、スマホではディスプレーやバッテリー内蔵カメラのピントや手振れ補正などにも使用されます。
更に、医療用のMRIやLED照明などにも使われ、生活に欠かせない重要な資源です。
その大半を、中国からの輸入に頼ってきた日本。
一時、中国依存の割合を減らした時期もありましたが、最新データでも輸入先の7割以上が中国です。
もし、中国からのレアアース輸入が止まったらどうなってしまうのか。
モニターに映し出されるのは、せり上がっていく車の価格。
ここは中古車のオークション会場です。
中古車販売を45年行う人は「高いですね。供給が間に合わないと、高くなるということはしょうがない」と話しました。
「きょうは中古車の価格がいつもより高い」と話すのは、毎週入札に訪れるという業者。
オークションなどを行うJU神奈川AA事業部・横山敏行さんも「(Q.仮に中国からのレアアースが禁止されたら?)電気自動車EV等がレアアースが足りないがために作れない状況がでてくる。中古車の価値が上がっていくと」と話します。
実際に、レアアースが原因で新車の製造がストップしたことがあるといいます。
2025年、いわゆるトランプ関税への対抗措置として、中国がアメリカへのレアアース輸出を規制。
すると、フォードの製造工場が稼働停止に。
さらに、その余波で日本のスズキでも「スイフト」が一時生産停止の事態に陥りました。
中小企業経営者らが集まる新年会の会場でも、心配の声が聞かれました。
建設業:
(2010年にも)納期の遅れですとか、モノ自体が入りにくくなるということで、そこまではいかないとは思いますけれども、影響があることは事実だと思います。
野村総合研究所の試算では、仮に中国側のレアアース輸出規制が3カ月続くと、日本の経済的な損失は6600億近くに上ることに。
フジテレビの智田解説副委員長は「問題が長期化すれば企業努力だけでは限界が出てくる可能性が高まる。どの品目が規制対象なのか、輸入業者から手続きが遅れているなどの情報が寄せられ分かってくる可能性があり、影響を慎重に見極めていく必要がある」と話します。
ただ、今のところ中国側は規制品目にレアアースが含まれるかについて明言していません。
8日の中国商務省の会見では、日本メディアの質問に「その目的は日本が再び軍事化し、核保有のたくらみを阻止することであり、完全に正当かつ合理的で合法である。民間の貿易取引を行う関係者は、全く心配する必要はない」と、レアアースの直接的な言及を避けました。
中国側がどう対応してくるのか、慎重に見極める必要がありそうです。