秋田県内で特殊詐欺の被害が相次ぎ、秋田市では70代の女性が暗号資産440万円相当を、美郷町では60代の男性が現金400万円をだまし取られました。
秋田市の70代の女性は、自宅の固定電話に厚生労働省の職員を名乗る男から電話があり、「あなたのマイナンバーカードが石川県で不正に使用されている。警察に被害届を出す必要がある」と言われました。
その後、金沢西警察署の警察官を名乗る男が電話を代わり、「被害届受理のため」などとLINEに誘導されました。
LINEでは検事を名乗る男から「身の潔白を証明するために金が必要だ」と言われ、指定のネット銀行に口座を開設して暗号資産のアプリをダウンロードするよう指示されました。
女性は440万円相当の暗号資産を購入し、指定されたアドレスに送金しました。
女性の家族が通帳に不審な出金があることに気づき、警察に相談して詐欺被害が明らかになりました。
一方、美郷町の60代の男性は、出会い系サイトで女性と名乗る相手とやりとりを始めました。
その後、サイトの運営者を名乗る相手からメールで「準会員になれば女性と会うことができる」などと言われ、会員になるための費用の支払いを指示されました。
男性は、コンビニエンスストアで電子マネーの利用権を5万3000円分購入したほか、指定口座に12回にわたり現金計約400万円を振り込み、だまし取られました。
