東京電力・福島第一原子力発電所の事故により、福島県などから関西に避難している人たちが国と東京電力を訴えた裁判は、提訴から12年経って結審しました。

福島県や周辺の地域から関西に避難している222人は、国と東京電力が原発事故への対策を怠り、事故の後も十分な支援をしなかったとして損害賠償を求めています。

2013年に提訴された裁判は24日、判決前の最後の日程を迎えました。

福島県郡山市から、夫を残して子ども2人と大阪へ避難してきた森松明希子さんは「子どもたちは家族団らんを失うことになりました」と訴えました。

【原告・森松明希子さん】
「(避難した2011年から)幼い子供たちを連れて…父親と引き離してよかったんだろうかと。『法廷で裁判官の目の前で話しているいまも被害は続いているんですよ』と訴えました」

判決は、来年9月2日に言い渡されます。

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。