21億円の横領事件で罪に問われその後、無罪となった不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さんが「不当に起訴された」などとして刑事告発していた当時の主任検事について、捜査を担当した大阪高等検察庁は不起訴処分としました。

山岸さんは土地取引で21億円を横領したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、その後の裁判で無罪が確定しました。

山岸さんは去年10月、当時、捜査を指揮していた、大阪地検特捜部の主任検事について、不当に山岸さんを起訴するなどした特別公務員職権乱用や偽証などの疑いで大阪高等検察庁に刑事告発していました。

大阪高検は24日付で、これらの容疑について、すべて「嫌疑なし」で不起訴処分としたと発表しました。

山岸さんは「検察組織を守るための仲間びいきの決定だ。このような処分になることは予想していたが、嫌疑なしである具体的な説明がされておらず、非常識に感じる」とコメントしています。

この事件をめぐっては、関係者の取り調べを担当した検事が刑事裁判にかけられる異例の事態となっています。

関西テレビ
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