救急車を出動させず、業務上過失致死の疑いで書類送検されていた消防士3人が、嫌疑不十分で不起訴になりました。

 岐阜県土岐市で2025年1月、ホームレスの男性が声掛けに応じないという119番通報がありながら、土岐市消防本部の通信指令員が「寝とるだけやないか」などと救急車を出動させず、男性は次の日に低体温症で死亡しました。

 当時対応にあたった消防士3人は、業務上過失致死の疑いで書類送検されていましたが、岐阜地検は24日付けで3人を嫌疑不十分で不起訴処分としました。

「被害者が通報時に既に死亡していた可能性が排斥できない上、仮に死亡していなかったとしても、救急搬送により確実に救命可能であったと認めるに足りる証拠がない」としています。

 岐阜県警は、書類送検の際、検察に起訴を求める「厳重処分」の意見をつけていました。

東海テレビ
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