全国的にはクマによる被害が報告されていますが、長崎県五島市ではシカやイノシシによる被害が急増しています。

ジビエとしての利用などを考えるツアーが、このほど(14日)開かれました。

畜産を学ぶ大学生やハンターなど10人が向かったのは、五島市玉之浦町の島山島(しまやまじま)に設置されている囲い罠です。

この島には、数多くの野生のシカが生息しています。

車両との衝突だけでなく…

ハンター 竹山 凜成さん
「食害も米を中心にけっこうやられてる感じ」

五島市では2024年度、イノシシによる農作物の被害額が約870万円、シカによる被害額が290万円でしたが、2025年度は10月末時点でイノシシ被害がおよそ900万円、シカ被害がおよそ110万円へと増えています。

小倉 ことみ さん(帯広畜産大)
「北海道では銃での捕獲がメインなので、わな猟について詳しく知ることができてよかった」

このツアーは、ジビエ料理など資源としての利用も始まるなか、野生生物と人間の共生を考える場にと、五島市が企画しました。

参加者は、それぞれの地域の取り組みを紹介しあっていました。

テレビ長崎
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