1月5日に開幕する春の高校バレー全国大会。宮城女子代表は古川学園です。
特別な思いで挑むのが3年生・三浦結衣奈選手。
大けがを乗り越え強くなった自分で集大成の春高に挑みます。

高校生バレーボーラーの夢舞台・春高。
日本一をかけた戦いが1月5日から始まります。

宮城女子代表は21大会連続の出場となる古川学園高校。
県大会では攻守で隙のないバレーを展開し優勝。狙うのは3大会ぶりの日本一です。

チームの中心は栗原市出身の3年生、三浦結衣奈選手。
1年生から春高全国を経験してきた得点源です。

三浦結衣奈選手
「もう3回も春高に出場してたのかっていうのは感じてます。もう(最後が)来ちゃったんだなっていう。最後は日本一をとりたいと思っている」

名門・古川学園で1年生の頃からエースとして期待され、パワフルかつコースを狙ったスパイクが持ち味の三浦選手。

岡崎監督もその実力を絶賛します。

岡崎典生監督
「点数取る能力はもう桁違いにうちの1番なので。相手をエースで圧倒して、主導権を取って勝ちたいと思います」

ここまで、春高では2年連続3回戦敗退。ほかの全国大会でも上位進出とはならず、日本一を期待されながらも悔しい思いをしてきた三浦選手。

「最終学年となった今年こそ日本一を…」そう誓った矢先のことでした。

三浦結衣奈選手
「思ったより歩けないし、曲げ伸ばしがまずできなくて。怪我して泣きまくりました」

6月の県総体で膝の靭帯を損傷。バレー人生最大のけがでした。

三浦結衣奈選手
「その時一番いいって言っていいほどスパイクも決まってたし、調子よくて。これで飛べなくなったらどうしようとか、せっかく今調子よかったのに、ここで下がったらどうしようとか。ずっと落ち込んでました」

最終学年で訪れた試練。それでも…

三浦結衣奈選手
「今まで自分が仲間に支えられた分、今度は支える立場なのかなってすごく考えて。コートに立ててる人がプレーするためには、土台がないとダメだから、その土台に自分がなれるようにっていうのはすごく考えました」

コートに立てない悔しさを押し殺し、チームのため仲間のため動き続けました。
さらに…

三浦結衣奈選手
「端でトレーニングしながらも、先生が教えてくださってる技術とか言葉とかを自分でもしっかり考えて」

成長した姿でコートに戻れるように岡崎監督の言葉や自分が感じたことをノートに書き留め自主練習の時間も増やしました。

辛くても前を向き続けられた理由。それは古川学園での3年間でより強くなった春高日本一への思いでした。

三浦結衣奈選手
「1年生の頃はもう初めてのことで、プレッシャーとか不安とかも、何が正解なのかわかんないし、2年生の春高終わってからレギュラー外されて結構悩んだし、いろんな思いをしてきた3年間だったけど、そこ(春高)で最後ぶつけたい」

全ては日本一になるために。
妥協しなかった復帰までの道のりは三浦選手を大きく成長させました。

岡崎典生監督
「怪我から復帰した三浦がものすごい。ここにきて完全復調。大学生とやっても1番決まるのは三浦。大学生も顔を背けるからね。半端じゃない」

強くなってコートに帰ってきたエース。最後の春高で3年間の全てをぶつけます。

三浦結衣奈選手
「結果を出して、今まで支えてくださった方々にプレゼントしたいです」

仙台放送
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