公立高校入試の合格発表についてです。
宮城県教育委員会は、教職員の負担軽減などの観点から、合格発表の掲示板の廃止を検討していましたが、ウェブ上での発表と併用し、当面の継続を決めました。
受験生に春の訪れを告げてきた、合格発表の掲示板。
歓喜の瞬間に欠かせないものでしたが、看板設置や、受験番号の確認による教職員の負担が課題となっていて、廃止が検討されていました。
まちの人からは…
「あった方がいいと思う。合格した感あってうれしい」
「(掲示板見た時は)うれしいですね」
「受かったの見ると喜びが」
「自分が受けたときは掲示板で見に行ったので感動はあったんですけど、いま色々変わってきているので、形が変わってもいいのかな」
廃止か継続か。
受験シーズンが近付く中、12月24日、県教育委員会が示した方針は…
宮城県教育委員会高校教育課 菊田英孝課長
「当面はウェブ出願システムの合否結果の確認と合わせて、各高校における掲示でのによる合格発表を継続したい」
継続の方針を明らかにしました。
県教委が県内の中学校・高校に行った調査では、中学校で6割、高校の8割が掲示板での発表を「必要ない」と回答。
ただ、受験生や保護者およそ3000人に行ったアンケートでは、掲示板での発表を「残してほしい」と回答した人が6割に上り、継続を望む声が多かったことなどから、当面の継続を決めました。
一方で、2026年3月の公立高校入試から、生徒や教員の負担軽減のため、出願の手続きが手書きからウェブへと変わり、合否についても、システム上で確認できるようになります。
宮城県教育委員会高校教育課 菊田英孝課長
「初めての導入ということもあるので、システムが万が一稼働しなかった不測の事態に備えたいということもあり、当面の間は掲示の発表を合わせて行っていく」
2026年春の公立高校入試は3月4日に行われ、合格発表は16日となっています。