広島県内の被爆者らが、愛媛県にある伊方原発の運転差し止めを求めた裁判の控訴審が始まり、原告は、運転差し止めを認めなかった一審判決の破棄を求めました。

この裁判は、広島の被爆者など県内外の住民ら142人が、愛媛県にある伊方原発で事故が起きれば、生命や身体に重大な被害を受けるとして、四国電力に運転の差し止めを求めているものです。

裁判では、地震や火山などのリスクに対する安全性の確保が争点となっています。
今年3月、一審の広島地裁は、「住民らの生命や身体などを侵害する危険が生じているとはいえない」として、住民らの訴えを棄却しました。

24日、広島高裁で始まった控訴審で、住民の1人が意見陳述し、「地裁の判決は、誤った事実認識のもとなされた」として、一審判決の破棄を求めました。

一方、四国電力側は、「伊方原発の安全性について丁寧に主張・立証をしたい」として、訴えの棄却を求めています。

テレビ新広島
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