2025年も大いに盛り上がった石川のスポーツ界。数々のニュースターが石川から誕生しました。
今年の石川を最も盛り上げたのはこの人でした。
「よいしょー」
津幡町出身の大の里です。春場所で大関として初めて優勝すると…。綱取りがかかる夏場所は初日から破竹の12連勝。大関、琴櫻との一番に勝てば2場所連続の優勝、そして横綱昇進が決まります。
取組:
「はっきよい!」
津幡町民:
「泰ちゃんおめでとう!うれしい、涙がこみ上げてきた。」「ドキドキした気持ちがうれしい気持ちになった。強い横綱になってほしい。」
優勝決定から5日後…。
大の里:
「横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し唯一無二の横綱を目指します。」
史上最速横綱となった大の里。地元・津幡町のパレードで集まった3万7000人から祝福を受けました。
大の里:
「たくさんの方がきょうのために準備してくれたのがすごく伝わりましたし、本当にうれしかったですね。たくさんの声援をいただいたのでまたそれを力に変えられるように頑張りたいと思います。」
大の里が今年残した71の勝ち星と3回の優勝はいずれも幕内最多。来年はどんな成績を残すのか注目です。
そして歴史的な活躍をしたのはもう一人…。
7月、広島で行われたインターハイ。星稜高校の清水空跳選手が男子100メートルで10秒00をマーク。日本高校記録はもちろん18歳未満の世界記録も塗り替えました。
清水空跳選手:
「10秒00っていう衝撃のタイムなんですけど自分でも伝説を作ったのかなっていう気がします。」
この結果を受けて世界選手権の日本代表にも選出。出場機会こそなかったものの、世界のトップレベルを体感しました。来年は3年生。目指すは高校生にとって未知の領域です。
清水選手:
「10秒00を出したことで注目度がより一層上がったと思うので、10秒00を安定させたりどんなコンディションでも10秒10台っていうのをアベレージとして出して1発(どこかで)9秒台を目標に頑張りたいと思います。」
地元のプロスポーツも盛り上がりました。
ツエーゲン金沢は、序盤低迷するも、6月に辻田監督が就任するとチームは一変。6連勝を記録するなど息を吹き返し初のプレーオフ進出。J2復帰まであと一歩に迫りました。
バレーボールSVリーグのブルーキャッツには待望の新戦力が…。
松井珠己選手:
「地震による被害にあわれた方々にも勇気や元気を与えるようなプレーができるように頑張っていきたいと思います。」
現役日本代表セッターの松井珠己選手が加入。
昨シーズンの10位から、今シーズンは現在6位。8位までのチャンピオンシップ初出場に向け熱戦を繰り広げています。
そんなプロスポーツの世界に新たな若者が飛び込みます。
今年リーグ優勝を史上最速で決めた阪神タイガースから2位で指名されたのは、白山市出身の谷端将伍選手。
星稜高校時代には甲子園には行けなかったものの大学で才能が開花。勝負強いバッティングを武器にリーグベストナインや首位打者を獲得し大学日本代表にも選ばれました。
谷端選手:
「まずはケガなく1年間プレーし続けること。そして50安打を通過点にして最終的には100安打を目標にして新人王を目指してやっていきたいと思います。」
そして、石川ミリオンスターズで今シーズンホームラン王を取った大坪梓恩選手は、長打力が評価され楽天に育成2位指名です。
大坪梓恩選手:
「一日でも早く育成から支配下に上がれるように頑張っていきたいと思います。1シーズンで(ホームランを)40本くらい打てるような選手になりたいです。」
若い才能が新たな挑戦を始める一方で厳しい勝負の世界から去っていく人もいます。
北陣親方:
「私、遠藤は現役を引退し今後は年寄「北陣」として後進の指導をしてまいります。」
穴水町出身の元小結・遠藤が先月、引退を発表。約12年の大相撲人生に終止符を撃ちました。アマチュア横綱から2013年に角界デビュー。美しい取り口で人気力士となり、通算で527個の白星と7つの金星を獲得しました。現在は北陣親方として後進の指導に当たります。
北陣親方:
「悔いなく引退したのでスッキリもしていますしまたこれから親方として一から教わって学んでいくことも多いので気を引き締めてこれからやっていきたい。」
そんな遠藤の魂を受け継いだ力士が同じ穴水町から誕生しようとしています。
Q 憧れの力士はいる?
「ここ最近だったら地元の先輩の遠藤関ですね。ケガもされていたと思うんですけど
その中で土俵に立ち続けたのは僕はかっこいいと思います。」
金沢学院大学4年の大森康弘選手です。
身長180センチ、体重120キロという鍛え抜かれた体で全日本相撲選手権大会では準優勝を果たし来年、大相撲の世界に挑戦します。
大森選手:
「行けるところまで、上に上り詰めたいです。」
今年も想像を超える活躍をしてきた選手たち。来年も目が離せません。