「今年の漢字、第1位は熊でした。」
今年は東北を中心に、全国でクマの出没や人身被害が過去最多に。
リポート:
「白山市内で相次ぐクマの目撃情報。こちらの会社ではクマのような足跡と傷が見つかっています。」
10月、白山市は住民の安全を確保するため、県内初となる「緊急銃猟」を決断、ツキノワグマ1頭を駆除しました。
住民:
「駆除してもらわないと不安ですね安心できません。」
現れたのはクマだけではありません。
「ずっとまっすぐ行って本当に無量寺の港の方です。私らここお嫁に来てから初めてや。」
12月、金沢市や白山市の住宅街に現れたのは一匹のサル。
今年は、野生動物が人里を脅かす1年となりましたが、石川では、幸い、人に危害を加えることはありませんでした。
自然の脅威は動物だけではありません。
リポート:
「道路が冠水し白線が見えなくなるまで水がきています。」
8月、加賀地方で線状降水帯が発生。
リポート:
「金沢競馬場の厩舎前です雨が止んでも水が抜け切れていません。馬への健康被害が懸念されます。」
金沢競馬場では厩舎が浸水し、競走馬、約600頭が孤立しました。
リポート:
「いま土砂崩れが起きています。木がなぎ倒され大量の土砂が流れ込んでいます。」
さらに、能登でも連日の豪雨が復旧途上のインフラを直撃。
リポート:
「能登町にある県道沿いです。こちらで発生した土砂崩れの影響で通行止めとなっており…」
リポート:
「きのうから降り続いた雨の影響で私の後ろにある道路が大きく崩れ車3台が巻き込まれたということです。」
土砂崩れに道路の崩落。珠洲市では去年に続き仮設住宅に水が流れ込み、被災地の住民は再び大雨の恐怖にさらされました。
珠洲市の住民:
「床下10センチから15センチくらい怖かったですね。また同じようなことになるのかなって心配していました。」
被災地では人の仕業による事件も。
土地の所有者:
「えー何?何が起こったのとびっくりしました。」
輪島市の公費解体現場で廃材2.4トンを不法投棄したとして男が逮捕。
倒産したアペックスを巡る融資詐欺事件では、銀行から不正に融資金2億円を受け取ったとして元社長ら2人が逮捕、起訴されました。
11月、小松市大文字町では古い町家や料亭などが全焼。幸いけが人はいませんでした。
こちらは石川テレビの社員。
追突した後続車が走り去るひき逃げの被害に遭いました。
「びっくりしたのと衝撃があったのでどうしたらいいかわからない困惑した状況です。」
ひき逃げなどの疑いで逮捕されたベトナム国籍の男は不法残留中で無免許でした。県内での交通事故は去年よりも103件多い1802件。32人が犠牲となっています。
施設の法人の理事長:
「非常に仲のいい2人だったって聞いた。」
遺族:
「何十年の付き合いある人に殺されるというのはいまだかつて信じられない。」
高齢者の命が奪われた事件も。
8月、七尾市の介護施設で起きた殺人事件。87歳の男が、同じ部屋で暮らす93歳の男性を杖などで殴り殺害したとして逮捕されました。現在も動機の解明に向けた精神鑑定が続いています。
地下鉄サリン事件から30年。「山田らの集団」の拠点では公安が立ち入り検査を実施。
「13時21分入室開始」
金沢オウム真理教対策協議会 畠義昭会長:
「最後の最後までわれわれは監視をきちんとやっていきたい。」
住民の不安は今も続いています。
一方、拉致問題ではトランプ大統領と家族会の面会が実現。解決への動きが再び加速しました。
トランプアメリカ大統領:
「われわれは常にこの問題について考えているできる限りのことをする。」
寺越昭男さん:
「日本人の拉致問題を解決するように促してもらえるという期待感は本当にあります。」
今月、羽咋市の氣多大社で2年ぶりに行われた鵜祭。
翌年の吉兆を示す占いの結果が出ました。
松尾孝夫名誉宮司:
「やはり戻ってきたということで復興も(良い方に)向かっていくだろうと。慎重に進んだほうがいいそんな感じがしましたね。」
自然の脅威や悲惨な事件、事故に翻弄された1年。来年は穏やかな復興の年になることを願ってやみません。