「もういくつ寝るとお正月」。しかし愛媛県でも新春を祝う正月のもちの原料・もち米にも物価高の波が押し寄せています。松山市内でもちを作る老舗の店舗も23日、注文が減るなど、需要に変化が見られていると明かしました。

もち平・平井愼司社長:
「去年1年間だけでも2倍になってるので、急激な(仕入れ価格の)上がりがすごくこたえますね」

正月用のもちづくりを前になげくのは、松山市の中央卸売市場にある創業63年の和菓子店「もち平」の平井愼司社長。頭痛の種は原料になるもち米が高騰です。

「もち平」によりますと、もち米の仕入れ値は去年の8月までは1キロ380円。しかし秋には500円に上昇。その後も高騰は続き、今年は1000円になり、この1年で2倍に上がりました。

要因は主食用のコメの高騰により、これまでもち米を作っていた農家が、高騰が続く主食用の米に生産を切り替え、供給量が減ったためとみられています。

「もち平」は今年やむを得ず、人気商品の「きねつきもち」の販売価格を1キロ1728円から2300円に値上げしました。店では半分の量の500グラムを1200円で用意していて、需要にも変化がみられたといいます。

もち平・平井愼司社長:
「1キロが多すぎるという方のフォローとして500グラムがあったんですけど、今年は500グラムで1000円、1キロで2000円を超えてくるとどうしても出費を抑えたい方がたくさんいる。今年は500グラムの方が1キロの方を上回るような状況」

正月用のもちづくりは26日から大みそかまで続き、丸もちや鏡もちなど5000キロ分を作る予定。しかし注文の量は去年より約30%減っているということです。

「もち平」は、売り方を工夫し需要を回復したいとしています。

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