この1年の大分県内の出来事をシリーズで振り返る「回顧おおいた2025」。
今回は、2025年の選挙や政治にまつわるニュースを振り返ります。
◆額賀福志郎衆議院議長
「高市早苗君を、内閣総理大臣に指名することに決まりました」
2025年10月、高市総理が就任。
憲政史上初めて女性の総理大臣が誕生しました。
石破内閣は総辞職し、およそ1年1か月、外務大臣を務めた衆議院大分3区選出の岩屋毅議員も退任しました。
こうした政治の変化、7月の参議院議員選挙の結果も大きく影響しています。「事実上の政権選択選挙」とも言われる中、与党は大敗。
大分選挙区でも立憲民主党の吉田忠智氏が、自民党の現職を破って当選し、およそ2年ぶりの国政復帰を果たしました。
◆吉田忠智氏(立憲・元)
「生活者の皆さんの、働く皆さんの声が大きく反映できる政策を前に進めるチャンスが訪れた」
また2025年は県内7つの市で市長選が行われました。
このうちの5つが行われた4月の「ミニ統一地方選」。
佐伯市では初の女性のリーダーが誕生しました。
◆佐伯市長選で初当選新人・冨高国子氏
「佐伯で初めて女性市長を誕生させてくれた佐伯市民すべての皆さんに感謝しかない」
宇佐市では新人の後藤竜也氏が初当選。
豊後高田市では現職の佐々木敏夫氏が3期目の当選を決めました。現在83歳の佐々木市長は全国最高齢の現職市長です。
さて、この2人、国東市を含めて共同で整備する広域ごみ処理施設を巡って、こんなやりとりが…
◆豊後高田市 佐々木敏夫市長
「オープンでやりましょうと言っている」
◆宇佐市 後藤竜也市長
「総合評価方式もオープンじゃないですか。全然話にならない」
運営を担う事業者の選定方法で意見が対立。結局、12月の供用開始までにまとまらず、試運転の業者が暫定的に運営しています。
県都・大分市でも激しい選挙戦が。2025年2月に行われた大分市議会議員選挙では44人の定数に対し、54人が立候補。人口減少や物価高対策などで論戦が交わされました。
その物価高で、こんなものにも変化が…。議員が身につけるバッジです。
金の価格高騰を受けて、県議会では次の選挙で交付される「議員バッジ」を18金製から金メッキ製に変更することを決めました。
◆村山富市さん(2011年・当時86歳)
「まさか総理になるなんて思ったことはない。僕の人生を振り返ってみたらまさにめぐり合わせの人生だなと」
2025年10月、県出身者として初めて内閣総理大臣を務めた村山富市さんが101歳の生涯を閉じました。
1994年、70歳の時に就任。在任中は阪神淡路大震災などの対応に尽力しました。
戦後50年の節目には時の総理として初めて「侵略」や「お詫び」という言葉を使った村山談話を発表。
平和を愛し続けた村山さん。12月20日に大分市でお別れの会が開かれる予定です。