先日、情報番組でゲスト出演した日本維新の会の吉村洋文代表に対し、衆院議員定数削減法案が成立しなかったことに関しての吉村代表のYouTube発言に対し直接“苦言”を呈した元衆院議員のコメンテーター杉村太蔵氏は、20日生出演した『ドっとコネクト』であらためて「吉村さんは国会で党の代表として野党の各代表に直接議論すべきだった。閉会後にYouTubeで“腹立つ腹立つ”と連発しても物事は進まない」と吉村代表に苦言を呈した上で「知事と代表の二刀流ではなくきちんと(国会議員の)バッジを付けて議論すべきだ」と持論を述べました。

杉村氏は18日、コメンテーターとして生出演していたフジテレビの情報番組「サン!シャイン」でゲスト出演していた維新・吉村代表に対し、「与党の代表として議員定数削減を一生懸命やられたのはわかる」と理解を示した上で「国会で多数形成をしようと思ったら、いくらYouTubeで『腹立つ、腹立つ』を10回言っても国会は合意形成の場なんだから党の代表として『これが必要だ!』と国会議員1人1人に説明しないと!」大阪府知事が与党代表を兼任するのは現実的でない」と苦言を呈していました。

20日、関西テレビのニュース情報番組「ドっとコネクト」再びこの問題についてMCの石井亮次氏からコメントを求められた杉村氏はあらためて次のように話しました。

【杉村太蔵氏】「やはり今、吉村さんは大阪の府知事であり与党の代表ですよね。議員定数削減が“センターピン”で日本の将来にとって大事なんだっていうその考えはわかるんですけど…だったら、『立憲民主党の野田代表、公明党の斉藤代表、国民民主党の玉木代表、各野党の代表と面と向かってね議員定数削減が必要なんだっていうことを、どれだけ国会で面と向かって議論したんですか?と説明にいったんですか?』って聞いたら、(吉村代表は)『直接はやってない』っておっしゃるんですよ。国会は直接議論をしないと!自分とは考え方が違う人に対してしっかり丁寧に説明してね、合意していかないと物事は前に進まない。それをですね、閉会後にYouTubeで『腹立つ腹立つ』連発しても物事は前に進まないんじゃないかっていうのが私の考えです」

さらに吉村氏が大阪府知事と日本維新の会の代表を兼務していることについても次のように述べました。

杉村氏「吉村氏の府知事と党代表の“二刀流”はちょっと限界」

【杉村太蔵氏】「大阪のみなさんには申し訳ないけど、府知事と与党の代表を兼任するっていうのは無理!二刀流って話もあるけどちょっと限界があるんじゃないかなと…もし、(吉村代表が)ちゃんと東京にいて、永田町で議員バッジ付けて、しっかりと本当にこの(議員定数削減が)センターピンというぐらいだったら、きちっと議論できたら成果も出たんじゃないかな。与党の代表は合間を縫って(国会に行って議論するなど)できるわけはない」

と述べました。さらに、杉村氏は吉村氏が頻繁に出演している大阪のテレビ局に対しても苦言を…

【杉村太蔵氏】「本当これ申し訳ないんですけど、在阪のテレビ局にも苦言を呈したい。ちょっと吉村さんを持ち上げすぎじゃないか?と。見てると、一自治体のトップが地元のテレビ局に出て自説をぱーっとしゃべってお話をお聞きするみたいな(状態に見える)…是々非々ありますからね」

山本浩之氏「ボウリングもセンターピンは狙ったらあかん…」と吉村氏にアドバイス

これについては、かつてニュース番組のキャスターを務めていたフリーアナウンサーの山本浩之氏も「(在阪局の)スタンスについては太蔵さんに言われても仕方がない部分は今の番組見ていると思う部分はある。緊張感は必要だ」という意見を述べました。また山本氏は維新の目指す議員定数削減について次のように述べました。

【 山本浩之氏 】「これは最初から無理筋でしたからね。野党が進めないっていうけど、自民党はやりたくないんですから!1年間、何もしなければ自動削減とかっていうのも無理筋だと思うし、これは最初からなかった話。吉村さんが自民と連立組む時に“センターピンです”と言ってたが、ボーリングはセンターピン狙ったらあかんのです。スプリット(*ボウリングで残りのピンが離れて残る状態)になるんで…1番ピンと3番ピンの間を(狙って)いかないと。だから吉村さんは1番ピンと3番ピンを狙うような国会での進め方をしなきゃだめ。」

と維新の吉村代表のやり方について持論を述べました。


【 関西テレビ「ドっとコネクト」 12月20日放送 】

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