今年も残すところあと2週間ほどとなった2025年。世界ではさまざまな出来事があったが、街を歩く一人ひとりにとっての「大ニュース」とは何だったのだろうか。広島の街で人々に「今年一番の個人的ニュース」を聞いた。

【家族の絆が深まった一年】

ある30代の夫婦は、今年2人目の子どもが生まれたことが最大のニュースだと語る。夫は「子どもが生まれたのが個人的ニュース。長めに半年間育休をとって、子どもと一緒にいる時間を大事にしている」と話す。

妻は上の子の成長ぶりに驚きを隠せない様子だった。「一番の驚きは上の子がすごくいい子にしてくれて、全然教えていないのにお姉ちゃんをしてくれていること。下の子を『いいこいいこ』したり、おむつを持ってこようとしてくれたりして嬉しい」と笑顔で語った。

また別の30代女性は、夫が今年移植手術を受けたことを打ち明けた。「手術は成功し、今は元気で大丈夫です」と安堵の表情を浮かべながら話す様子からは、苦しい時期を乗り越えた安心感が伝わってきた。

【人生の転機となった一年】

約30年間歯科医として働いてきた男性は、「2月いっぱいで仕事をやめて年金生活者になった。それは大きな転機だった」と振り返る。長年の仕事から解放された心境を「ストレスがたまるので、人のことばかり心配していた。『あれどうだったかな』『うまくいかなかったな』とそういうのが嫌だった。やめることができてよかった」と率直に語った。

【挑戦と未来への展望】

10代の女性は、高校での集大成となる最後のファッションショーを今年のハイライトとして挙げた。「3年間やり切ったという達成感があり、うれしいことです」と充実感を漂わせる。

将来の夢を問うと「ファッションデザイナーになりたくて、まずは自分の好きな服を作って、見てもらう人や買ってもらう人に気に入ってもらえたらいいな。最終的にはブランドを立ち上げたい」と意気込みを語った。

【一人ひとりの「ニュース」が織りなす社会】

世界や国内のニュースが日々報じられる中で、街を行く人々の「個人的ニュース」は、出産や手術、退職、学業の達成など、それぞれの人生における重大な節目となっている。これらの小さな物語が積み重なり、やがて社会全体の動きとなっていくのだろう。

2025年も残りわずか。のこり2週間ほどに、いったいどんな「個人的ニュース」が残されているのだろうか。振り返りながらもその先を見据える2026年。いったい年になるのだろうか。

テレビ新広島
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