広島県内の特殊詐欺の被害額は過去最悪となっていて11月末時点で22億円を超えました。そうした中、ウソの投資話を騙る「なりすまし広告」で、広告塔に使われた著名人が、警察庁の「X」を通じて注意を呼びかけています。

県警によりますと、今年、県内の特殊詐欺の被害額はすでに過去最悪を更新していますが、11月末の時点で約22億3500万円となりました。

依然として多いのが「警察官をかたる詐欺」で、被害額は約15億3500万円となっています。


また、動画配信サイトなどに表示された著名人の「なりすまし広告」から、SNSの投資グループに誘導し金をだまし取る事案も増えています。

県内では、先日、福山市に住む60代男性が、経済評論家の三橋貴明さんをかたるニセのSNSのアカウントに投資を勧誘され、1000万円をだましとられる被害が発生しています。

こうした詐欺被害を食い止めるため、「なりすまし広告」に写真を使用された著名人が、警察庁の「X」を通じて、「SNSで投資の話をすることはない」などと注意を呼びかけています。

このうち、作家の本田健さんは、株の購入などをすすめる偽のアカウントや偽のYouTube動画が確認されていて、「LINEで投資関係のアドバイスは一切していません」とコメントしています。


また、棋士で投資家の桐谷広人さんも、投資を進める偽のアカウントが確認されていて、「LINEで投資の話をすることは一切ありません」と注意を呼び掛けています。

テレビ新広島
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