被爆80年の2025年、引き取り手の見つからない遺骨をめぐり広島市が初めて実施したDNA型鑑定で身元が判明しました。
身元が判明したのは原爆投下後に行方がわからなくなっていた梶山初枝さんです。
2025年5月、おいの梶山修治さんが原爆供養塔の納骨名簿に名前が記載されている鍛治山ミチ子さんが、梶山初枝さんの可能性があると広島市に問い合わせていました。
広島市は骨壺の中にあった遺髪をもとに、初めてDNA型鑑定を実施しました。
作業が難航する中、12月10日に遺髪からDNAの抽出に成功。
初枝さんの妹の口腔(こうくう)内細胞と照合した結果、血縁関係にあるとして身元は梶山初枝さんと判明しました。
初枝さんのおい・梶山修治さん:
「初枝」として認められたということは、立証されたということは本当によかったなと。
広島市は今後もほかの遺族からの申し出があればDNA型鑑定を行うということです。