1979年、鹿児島県大崎町の牛小屋で男性の変死体が見つかった大崎事件の裁判のやり直し=再審を求める5回目の請求について、弁護団が2026年1月8日に申し立てを行うことを明らかにしました。
大崎事件弁護団・鴨志田祐美共同代表
「2026年1月8日、鹿児島地方裁判所に第5次再審請求の申立書を提出する」
15日、鹿児島市で開かれた記者会見で、大崎事件弁護団の鴨志田祐美共同代表が第5次再審請求の日程を明らかにしました。
1979年、大崎町の牛小屋の堆肥の中から中村邦夫さんが遺体で発見された大崎事件をめぐっては、殺人罪などで服役した中村さんの義理の姉の原口アヤ子さんが一貫して無実を訴えています。
これまでに4度行われた再審請求では地裁、高裁で3回再審を認める決定が出されましたが、いずれも上級審で覆され、再審の扉は開いていません。
弁護団は5度目となる再審請求でも「中村さんが、事件前に起こした自転車での転落事故により既に死亡していて、殺人事件ではない」というこれまでの主張を引き継ぐ方針です。
この主張を補強するために、新たな供述心理鑑定などを証拠として提出する予定です。
大崎事件弁護団・鴨志田祐美共同代表
「法医学や医学系の複数の鑑定、供述を分析した複数の鑑定、2つの大きな新証拠群という組み立てを考えている。原口アヤ子さんの救済。存命中の救済は私たちの至上命題」