値上げの波は、お正月のおせち料理にも追い打ちをかけています。
帝国データバンクが全国のデパート、スーパー、コンビニなどを対象に行った調査では、おせち料理の平均価格は3〜4人前サイズの3段重の価格で2万9098円と、前年に比べ1054円上昇しました。
原材料価格の高騰や配送費用の上昇などが、物価高の要因です。
お正月食材の価格の上昇を食材ごとに見ていくと、数の子は12%、冷凍のタコは2%、イクラは27%など、それぞれアップしています。
一方で、前年まで価格高騰が続いた輸入サーモンやマグロ、ブリは平均価格が下がっています。
売る側は価格を抑えるため、洋風・中華風など「おせちのバラエティ化」でコスト削減を図る動きもあります。
お雑煮などに欠かせない餅も値上がりしています。サトウ食品の「サトウの切り餅」の希望小売価格は今年10月に値上げされ、400グラム20個入りの価格は、617円から724円になりました。 さらに、来年3月2日出荷分からは20個入りで843円に値上がりします。
令和の米騒動の影響による、もち米から主食用への転作や、物価高の影響を受けて値上がりしているということです。