大学のキャンパスにとどまる多くの学生たち。
これは、日本からの留学生も多く在籍するアメリカの名門私立大学で11人が死傷した銃撃事件発生直後の様子です。

一方、教室内にいた学生たちは、入り口付近に机と椅子でバリケードを作り、身を寄せ合いながら救助をじっと待ち続けていました。

銃撃事件が起きたのは現地13日夕方。
アメリカ東部ロードアイランド州のプロビデンスにあるブラウン大学でのことでした。

地元警察によりますと、銃撃はキャンパス内にある工学・物理学系の建物の1階で発生。

期末試験対策の授業が行われていた教室に拳銃を持った男が侵入し、何かを叫んで発砲したということです。

この銃撃により学生2人が死亡、9人がけがをしました。

現場近くの研究室にいたという工学部の学生は、事件直後の状況を「友人から私たちがいる研究室のそばで銃撃事件が起きたと連絡がきたのです。だから、部屋のドアをすべて閉めて電気も消して、机の下に隠れて次の連絡を待ちました」と振り返りました。

キャンパス内で身を潜めていた学生たちを地元警察が救助に訪れた際の映像を見ると、駆け付けた警察官が「私たちはあなたたちを助けに来ました」「けがはしていませんか?」などと話しかけ、学生たちは無事、救助された様子が確認できます。

教室で発砲した男は犯行後、現場から逃走。
地元警察は、現場を離れる容疑者の姿として防犯カメラの映像を公開し、行方を追っていました。

そして、一夜が明けた14日朝、地元警察は大学近郊にあるホテルで20代の男の身柄を拘束したと発表。

ところが、地元警察は深夜に急きょ会見を開き、拘束していた20代の男を釈放すると発表したのです。

釈放の理由について、地元警察は「証拠を精査した結果、起訴できる十分な証拠が得られなかったため」としています。

学生を銃撃した男は一体どこに。
犯行に使われたとみられる拳銃も、まだ発見されていません。

現場となったブラウン大学は多くの日本人留学生も在籍していますが、在ボストン日本総領事館によりますと、日本人が被害に遭ったという情報は入っていないということです。

地元警察は、逃走を続ける銃撃犯の行方を追っています。

フジテレビ
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国際取材部
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