「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から16年前の2009年12月15日、広島県呉市沖に浮かぶ国有の無人島が競売にかけられました。
中国財務局が競売に出したのは呉市音戸町の沖合に浮かぶ無人島、通称『三ツ子島』です。
国が無人島を競売にかけるのは初めてのことでした。
【金田アナウンサー】
「島の中央の平らなところですが、大体奥行きが50メートルくらい、横幅は20メートルから30メートルくらいでしょうか」
いったい誰が、いくらで落札するのか、全国から注目されました。
そして、翌年の2月、入札が行われると驚きの結果に。
【入札に参加した男性】
「会場はざわめいたね。聞いた瞬間に」
【石井百恵 記者】
「今、落札金額に関する情報が入ってきました。1億1万円だそうです」
入札の翌日、落札したのは隣接する島で塩の集積場を操業する会社だったことが判明しました。
その理由は「他の人が所有した場合、日常業務に支障が出かねないため」ということでした。