島根県西部の70代の男性が警察や検察、厚生労働省を名乗る男から、詐欺の加害者となっているなど身に覚えのない疑いをかけられたのをきっかけに今年10月、暗号資産約530万円相当をだまし取られる特殊詐欺の被害にあったことが11日わかりました。

特殊詐欺の被害に遭ったのは島根県西部の70代の男性です。
2025年10月、石川県の金沢西警察署の「オオシマ」や金沢地方検察庁の「ハセ」を名乗る男の話を信じ、指示に従って、複数回、現金を送り、あわせて約530万円相当の暗号資産に交換され、だまし取られたということです。
被害に遭ったきっかけは今年9月、厚生労働省の「ハシモト」と名乗る男からの電話で、「あなたは金沢の病院で薬を大量購入しているから保険証が使用できなくなる」「警察に被害届を出してほしい」などと言われたあと、警察や検察を名乗る男から詐欺の加害者になっていると嘘の嫌疑をかけられたということです。
その際、男らは男性にインストールさせたアプリをつかって携帯電話を遠隔操作、金融機関の口座を開設し暗号資産の取引を設定するなどし、詐欺に関わる金を持っていないか調べるためとして送金を指示したということです。
男性は、男らと連絡がつかなくなったことから警察に相談、特殊詐欺の被害にあったことがわかりました。
警察は、警察や検察が捜査のためSNSを使って連絡することや捜査などを理由に送金を求めることはないとして注意を呼びかけています。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。