威勢のいい掛け声が響く催事場は、北海道グルメを品定めする人たちでいっぱいです。

年末特別企画として、12日から松坂屋上野店で開催されている「北海道物産展」。

会場には、海の幸を贅沢に使った豪華な海鮮丼や北海道産の和牛や豚肉を使ったお弁当など、ありとあらゆる北海道の味覚がずらり。

大きな袋を手にした親子のお目当ては、ウニが敷き詰められた上に大きなホタテが2つのった「大玉うにホタテ丼」。お値段2916円。

親子は「ホタテがすごく大きくて引かれました。なかなか見ない大きさ。ウニ専門店なので、ウニ・ホタテ『幸せ丼』。目移りしちゃいます」と話しました。

そして、行列に並んでいた女性が狙っていたのは、北海道のブランド和牛「サロマ和牛」などが山盛りにのった「北の肉王メガ盛り弁当」です。

購入した女性は、「もうボリュームいっぱいで、すごく食べ応えありそうで楽しみ。こういうところ来たらケチらないように、買いたいもの買うように。その代わり普段を質素にして…」と話しました。

物価高が続く中、ついつい財布のひもが緩む「北海道物産展」。

狙っていた1080円の「半生うにめしハーフ」が売り切れだったという女性も諦めきれず、奮発して2376円の「半生うにめし」をお買い上げ。

熱気あふれる物産展でひときわ混雑していたのが、訳あり商品のズワイガニの売り場。

訳ありと表記されたズワイガニ、お値段は1kgで3980円。

脚が折れたなどの理由で訳ありですが、味はそのまま。
約半額で買えるとあって、早くもお正月のごちそうとして大人気に。

購入した客は、「すごく大きくて、すごく安い。全然この値段じゃ買えないなと思って買いました。正月に息子が久しぶりに帰ってくるので、それで食べたいなと思って」と話しました。

物価高の年末年始を少しでもお得に。

ところが、影響はクリスマスケーキにも及んでいます。

都内のチョコレート専門店では、チョコレートケーキの原料となるカカオ高騰の直撃を受けました。

ベルアメール・大平直代表:
“カカオショック”と言われるくらい価格が高騰。相場だとコロナ前の4~5倍くらいまで一時期上がって、ショコラティエ・パティシエがレシピを見直して、なんとか価格を据え置けた。

帝国データバンクの調査によりますと、2025年のクリスマスケーキの平均価格は4740円。
2024年に比べて179円上昇していました。

ケーキも値上がり傾向となる中、2025年に話題となっているクリスマスケーキがありました。

立川市にある「Halumiere」でショーケースの一角に並ぶのは、“ミニョンケーキ”と呼ばれる小さいサイズのケーキです。

Halumiere・三宅善秋オーナーシェフ:
ケーキも高くなってきましたので、ホールケーキで同じ味を食べるより小さいケーキでいろんな味を楽しむ。

ミニョンとはフランス語で“かわいい”や“小さい”という意味で、確かにケーキの大きさ自体は手のひらサイズです。

しかし、こちらのケーキには1つ1つ違った色の花が添えられるなど、さまざまな趣向が凝らされていて小さくてもぜいたく感が味わえるんです。

しかも、色やデザインが違うケーキを3つ選んでもお値段は2000円ほど。

この店では、ホールサイズのクリスマスケーキも選べるのですが、2025年は全体の注文の7割ほどをミニョンケーキが占めると予想しています。

12日もお店には目移りしてしまい品定めに迷う女性の姿がありました。

このミニョンケーキ、クリスマス当日も個数限定で販売するということです。

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「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
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財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。