デジタル化を進めるDXと脱炭素化を図るGXをかけあわせた「GDX」を通して人口減少を解決しようと、鹿児島県さつま町が国内初の取り組みを始めました。

11日、さつま町役場で行われたのは、さつま町創生GDXセンター設立式です。

センターの設立の狙いをさつま町の上野町長はこう話します。

さつま町・上野俊市町長
「実態として生産年齢人口の部分、特に女性が少ないことにしっかりと対策を取っていくことでクリアしていく」

2014年と2024年に将来なくなる可能性がある「消滅可能性自治体」に分類されたさつま町。

調査は若年女性の人口減少率が高いという予測に基づいたもので、その対策としてセンターが開設されました。

町外から移住者を呼び込み、町内からの若者の流出を防ぐためにセンターではデジタル社会に対応することを目指すDXと、脱炭素化を目指すGXに長けた人材を育成を目指します。

地方自治体が中心となり、GXやDXを人材育成から取り組むのは国内で初めての事例で、すでに鹿児島市や福岡から移住した6人が働いています。

鹿児島市から移住
「さつま町に住んでいる皆さんの温かさに触れることもあり、町のことを大好きになったことから『ここで長く働いていけたら』と考えている」

福岡から移住
「今、子どもがいるので(さつま町が)子育てに力を入れていると感じる。とても子どももなじんでいるので、このまま住んでいけたら」

毎年5人の移住を目標にするさつま町。

デジタル人材の育成と人口増加を狙った新たな取り組みが今後、どう推移するのか注目されます。

鹿児島テレビ
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