ノーベル化学賞を受賞する京都大学の北川進特別教授は6日、滞在しているスウェーデンのストックホルムにある日本人補習学校で特別授業を行い、生徒らを激励しました。
特別授業には、日本人補習学校に通う生徒や保護者ら、約100人が参加しました。
北川さんは、自身が開発した新しい素材「MOF(モフ)」について、身近な例を中心に紹介したほか、自身の子ども時代のエピソードなども披露しました。
また、エネルギーや環境の問題解決に向け、空気をとりあげ、「空気は目に見えない金、エア・ゴールドになりうる」と語りました。
生徒:
科学者として何が面白い?
北川さん:
誰も持っていないものを自分で作れる、初めて作れる。先駆者、パイオニアにならなあかん。
生徒:
小さい時からノーベル賞を狙っていた?
北川さん:
狙っていなかった。狙うと取れない。むしろ自分が面白いこと、人がやっていないことをやろうと。それで成功したらノーベル賞。
最も伝えたかったメッセージについて問われた北川さんは、「本当に興味を持つことを突き進めることが一番大事なこと」だと語りました。
授賞式は10日に行われます。