宮城県登米市の県道で、路上に倒れていた男性の救助に貢献したとして、登米市職員の女性に感謝状が贈られました。

「大変ありがとうございました」

警察から感謝状が手渡されたのは、登米市役所の職員で、石巻市に住む、倉島真里古さん(40)です。

まだまだ残暑が厳しかった8月27日午前9時すぎ。倉島さんは娘を保育園に預け、帰宅しようと車を運転していたところ…。

倉島真里古さん
「ここで一時停止をして左右確認と思って、鏡に“あれなんだろう”なと思って見たら、人が倒れていて」

カーブミラーを見て、自転車とともに、道路に男性が倒れていることに気付きました。

倉島真里古さん
「どうしようと思い…こちらの端っこに止めて、電話をしながらそちらの方に向かった感じです」

通報にあたっては、近所の人も駆けつけ、正確な住所の伝達などに協力してくれました。救急隊が到着するまでのおよそ5分間、居合わせた人と、男性の介抱を続けました。

倉島真里古さん
「夏で熱中症だったら端に寄せたほうがいいかなと思ったんですけど、居合わせた方と相談して、脳の血管が損傷とかだったら下手に動かさないほうがいいかなということで、自転車だけ寄せて救急車が来るのを待っていました」

警察によりますと、男性は70代で、自転車のハンドル操作を誤り、転倒したということです。

搬送時、意識がもうろうとした状態でしたが、倉島さんたちの迅速な対応もあり、翌日無事、退院しました。

登米警察署 佐藤友彦次長
「危険性があると難しいので、そのような場面を見かけましたら、冷静に対応していただき110番通報していただければ」

倉島真里古さん
「本当に当たり前のことをしただけなのに、こんな感謝状をいただいてちょっとびっくりしています。男性が無事で、正直によかったと思います。元気みたいなので」

仙台放送
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