誰もが持っている紙・プラスチックの健康保険証。それが12月2日から原則使えなくなり、「マイナ保険証」に切り替わる。まだマイナ保険証の登録をしていない人もいるかもしれないが、マイナ保険証になると何が変わるのか、山形県の担当者に聞いてきた。
マイナ保険証の利用率はまだ低い
「マイナ保険証」とは、「マイナンバーカード」に「健康保険証」の情報をひもづけたもの。
従来の保険証は12月1日に有効期限をむかえて原則使えなくなり、12月2日以降は「マイナ保険証」を使うことになる。
今後、病院の窓口などで提出するのも、マイナ保険証になる。

県がん対策・健康長寿日本一推進課・樋口俊一課長補佐:
これまでの健康保険証が使えなくなるので、マイナンバーカードを“保険証”として登録してもらい使っていただくことになる。

厚生労働省によると、10月末時点で全国のマイナンバーカードの所持率は約8割。
そのうちマイナ保険証の登録率は87.8%と非常に高いことがわかる。
しかし、山形県内のマイナ保険証の利用率は42.30%とまだ半数以下だという。
街の人たちのマイナ保険証への移行状況は…
県内のマイナ保険証の利用率は約4割とのことだが、移行は済んでいるのか街に出て聞いてみた。

山形市・10代:
知らなかった。
マイナンバーカードが保険証代わりになることを知らなくて、けっこうびっくりしている。
来週から使えないのもびっくりすぎる。
移行を知らなかったと話す人がいた一方…。

「親から聞いた。『12月から変わるから自分で変更しておいて』と言われた。まだ登録してない。面倒くさい」と話す10代も。
山形市・10代:
面倒くさい。
マイナンバーカードはあまり使わないものなので、けっこう不安もあるかなと思う。

また、すでにマイナ保険証を使っているという河北町の10代の人は、「病院で、マイナンバーカードでピッてやればいいので、楽かなと思った」と語ってくれた。

山形市・70代:
市役所でマイナンバーカードの手続きをした時に一緒に全部やった。
不便とか面倒くさいとは思わない。

高畠町・20代:
先週通院で使ってすごい楽ちん。
忘れ物も少なくなるし、これさえ持っていけば安心みたいな、旅行先とかでも使いやすそう。
移行していない人はどうすればいい?
12月2日から従来の保険証は原則使えなくなるが、まだ手続きが済んでいない人はどうしたらいいのだろうか。
県の担当者によると、「登録が済んでいない人も、マイナポータルの画面で保険証の登録ができます。医療機関の“窓口カードリーダー”でも移行可能」とのこと。
このほかにもコンビニなどにある「セブン銀行ATM」でもマイナ保険証への移行ができるという。

また、マイナ保険証に移行していない人・マイナンバーカードを持っていない人には、「資格確認書」が順次交付される。
マイナ保険証を持っていない人でも、資格確認書を窓口に持っていけば、保険診療を受けられるという。

県がん対策・健康長寿日本一推進課・樋口俊一課長補佐:
たとえば、初めてかかった病院で先生に、「どんな薬を飲んでいるか」「どんな病気にかかったか」聞かれた時に、正確にすべて答えられなくても、マイナ保険証を先生に見てもらうと正確に情報が伝わるというメリットがある。

県の担当者によると、マイナンバーカードの登録手続きをした際に、マイナ保険証の登録も済ませている人も、自分が登録したことを忘れていたり、気づいていない人もいたりするという。
「マイナポータル」で、自分の携帯電話でも見ることができるので確認してほしい。詳しくは厚生労働省のホームページへ。
(さくらんぼテレビ)
