中国外務省は高市首相の「台湾有事」をめぐる発言に関して25日の閣議で決定した「従来の政府見解に沿っている」とする答弁書について「全く不十分だ」と批判しました。
高市首相の「台湾有事」を「存立危機事態」になり得るとした国会での発言について日本政府は25日、「従来の政府見解を維持しており、見直しや再検討が必要とは考えていない」とする答弁書を閣議決定しました。
これについて中国外務省の報道官は26日の会見で「全く不十分だ。ごまかすような手口を使うべきではない」などと批判し発言の撤回を改めて強く求めました。
中国外務省・毛寧報道官:
いわゆる、台湾問題に関する一貫した立場や立場が変わらないという内容は、全く不十分である。
また、日本で中国人に対する襲撃事件が多発しているとの中国側の主張を日本政府が、否定していることについて報道官は「日本のネット上には中国に対する過激で脅迫的な発言が大量に存在する」などと述べ日本に住む中国人の安全を保障するよう求めました。