立憲民主党の野田代表は26日、高市首相との初めての党首討論を前に、FNNの単独取材に応じ、「痛快な答弁イコール正しいとは思わない。私は危ういという立場だ。しっかりとただしていきたい」との考えを示した。
午後3時から行われる高市首相との党首討論には、野田氏のほか、国民民主党の玉木代表、連立政権を離脱した公明党の斉藤代表、参政党の神谷代表が臨む。
党首討論に先立ち、野田氏は取材の中で、「高市首相と初めての党首討論なので、しっかりと大所高所からの討論をしてみたい」と意気込みを語った。
その上で、「冷え込んだ日中関係をどうするのかは大事なテーマだ。それから大型の経済対策を先週閣議決定したが、規模が大きすぎればよいことなのか、もっと選択と集中でしっかりとした対策にすべきではないのかという観点からの討論をしていきたい。時間があれば政治資金規正法の改正に決着をつけようという提案などもしていきたい」と述べた。
高市首相の国会答弁をきっかけに冷え込んだ日中関係については、「根掘り葉掘り聞いて、国益を損なうような発言が出ては逆にいけない」とした上で、「互いに熱くなりすぎている」と指摘した。
そして、「クールダウンをして、時間がかかるかもしれないが、関係がもう一回構築されるような関係にしなければいけない。そういう視点からの質問をしていきたい」との考えを示した。
FNNが22・23両日に実施した世論調査では、高市内閣の支持率は75.2パーセントで高水準を維持している。また、台湾有事に際して、日本が集団的自衛権を行使できる可能性もあるとした高市首相の国会答弁への評価については、「適切だ」「どちらかと言えば適切だ」と答えた人は合わせて6割を超えた。
これに関し、野田氏は、「分かりやすい明快な答弁に対して清々しさを感じている人が多いかもしれない」との見方を示した。
その上で、「清々しいということが国益にかなうかどうかというと、必ずしもそうではない。地味かもしれないが、しっかりとした答弁をすることが政治的には正解であるということもよくある」と強調した。
そして、「痛快な答弁イコール正しいとは思わない。むしろ危ういと感じる人もいると思う。私は危ういという立場だ。しっかりとただしていきたい」との考えを示した。
(フジテレビ政治部)