日中関係が緊張する中、中国・成都市で日本のサンフレッチェ広島が中国のチームと対戦し1対1で引き分けました。
会場周辺では厳重な警備が敷かれ、大きな混乱はありませんでした。
25日夜、中国四川省の成都市で行われたサッカーJ1のサンフレッチェ広島と中国の成都蓉城(せいとようじょう)とのアジアチャンピオンズリーグ・エリートの一戦。
試合は1対1の引き分けとなり、スタジアムを出る観客にも目立った混乱はありませんでした。
日本側サポーターを乗せたバスもスムーズにスタジアムを出発しました。
また、会場周辺では試合前から多くの警察官が巡回していたほか、試合前には、中国側のサポーターに過激な行動を控えるよう呼びかけるメッセージを事前に送っていて、日中関係の悪化に伴う市民レベルでのトラブルを絶対に起こさせないという強い姿勢がうかがえました。
試合後、中国側のサポーターからは「日中関係の影響はあまり大きくありません。サッカーに関しては問題ありません」「現在は敏感な時期ですが、みんな実際にはかなり冷静で落ち着いています」と、日中関係の緊張のなかでも冷静に受け止める声が聞かれました。
なお26日夜には、上海でJ1ヴィッセル神戸と現地クラブの試合が予定されていて、日本の総領事館は、観戦する日本人に引き続き注意を呼びかけています。