25日午前11時、アメリカ・トランプ大統領との電話会談を受け、高市首相が記者団の取材に応じました。
高市早苗首相:
先ほど“トランプ大統領からのお申し出”により電話会談を行いました。日米同盟の強化やインド太平洋地域が直面する情勢や諸課題について幅広く意見交換を行いました。
トランプ大統領からの呼びかけで電話会談が行われたことを明らかにしました。
実は日本時間の24日夜、日米首脳電話会談に先立つ形でアメリカと中国の電話首脳会談が開催されたのです。
その後、行われた日米の電話会談では米中会談についてもトランプ大統領から説明があったと明かした高市首相。
ただ…。
高市早苗首相:
で、会談内容でございますけれども、外交上のやりとりでございますので、詳細については差し控えさせてください。
高市首相とトランプ大統領の間で、台湾に関するやり取りがあったかは明らかにしませんでした。
一方、中国のSNSでは「トランプ大統領が高市首相に電話会談を求める」というキーワードが一時、検索ランキングの1位に。
中には「中・米の電話会談後、トランプが“日本の部下”を呼び出して説教をはじめた」「“アメリカのパパ”が高市早苗にプレッシャーをかけた」と、会談を中国側に都合よく解釈する臆測も。
こうした中、25日、四川省の成都で行われるのがサッカーのAFCチャンピオンズリーグエリートの試合です。
この試合ではサンフレッチェ広島が地元のクラブチーム・成都蓉城と対戦。
これに日本の総領事館が広島サポーターに対し、専用バスでの出入りを徹底するよう呼びかけるなど、これまでと同様の注意喚起を行っています。
中国で行われたサッカーの試合を巡っては、日中関係が悪化していた2004年。
日中の代表が対戦した会場付近で一部の中国人サポーターが過激化。
日本代表選手が乗ったバスを取り囲むなど、大きな混乱が発生しました。
ただ、25日は厳重な警備態勢の影響か現時点では大きな混乱は見られていません。
成都のチームを応援する中国人:
日中関係は私たちで決められることではないです。サッカーは実力で勝負するものです。
日中の緊張が高まる中、試合は日本時間の午後9時過ぎにキックオフを迎える予定です。