セクハラ問題を受けて辞意を表明した福井県の杉本達治知事は25日午後の緊急会見で、セクハラと取れるテキストメッセージを送ったのは、外部窓口に通報した職員1人だけではなく、複数の人物にセクハラメッセージを送っていた事を明らかにした。

杉本知事は会見で、杉本知事は、「通報をされた方、私の言動により深く傷ついておられる方々に対して深くお詫び申し上げます。また県民の皆様県議会の皆さま、県職員の皆様の信頼を大きく損ねたことについて心から謝罪を申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

さらに、「当初の通報事案についてもそうですし、その他の複数の職員に対するメッセージがそれ(セクハラ)に当たるということを、調査の過程で色々とお話しをさせて頂くなかで、自分として認識したということでございます」と話した。

メッセージの内容については、「お相手もいらっしゃることでもありますし、認識に違いがあってもいけないと思います。これまで申し上げている通り、第三者委員会の方で調査が続きますのでこれにお答えしていきたい。その中で明らかにされると思います」と話して明言を避けた。

また、当初はセクハラとの認識は無かったとして、「認識が十分ではなかった。正直申し上げて若い頃からそうですが、一緒に仕事をしている仲間、親しい友人や、後輩としてざっくばらんに付き合ってきています。男性も女性も。そういう意味で、やりとりのなかで、自分の中では軽口、少しふざけて書いていたのだと思います」と振り返った。

その上で、「聞き取り調査を踏まえながら、セクハラなんだなと認識した。当初はとても自分の認識が不十分だったと反省もしているところ」と説明した。

また辞職後の県知事選に出馬するのか問われると、「今その様なことを考えられる状況ではありません」と話した。