災害時の避難で近年注目されている車中泊による避難について学んでもらおうと24日、高知市の大学で防災訓練が行われました。

この防災訓練は高知健康科学大学と周辺の新木本町防災会が連携し行っています。3回目の今回は、近隣住民などおよそ30人が参加しました。

訓練では、能登半島地震などで注目された車内で寝泊りする「車中泊避難」について説明しました。能登半島地震で被災地支援に携わった畑田早苗教授は、車中泊では「エコノミークラス症候群」に注意が必要だと呼びかけました。

「エコノミークラス症候群」とは長時間同じ姿勢で座り続けることで、血栓ができ肺の血管が詰まる病気です。予防法としておすすめの足の運動を参加者みんなで実践しました。

車中泊は、8人乗りのファミリーカーを使って実演します。シートを倒した際にできる段差はリュックなどで埋めることで体への負担を少なく車内で過ごすことができます。

また、コンセントが設置されているタイプの車では「給電」ができることなど、「車中泊避難」について学びを深めていました。

参加者:
「私、軽自動車しか乗ってないんですけど、車中泊ができるスペースを構えとかないと本当いざという時に困るのは自分なのできょうの講習を受けて実感しました」

新木本町防災会 高橋大助 副会長:
「(訓練を)継続してやることが一番大事じゃないかなときょう改めて思いました。地区に帰って防災意識を高めていきたいと思います」

高知さんさんテレビ
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