大阪市西成区の老人ホームで85歳の夫を殺害した罪に問われた82歳の妻に、大阪地裁は懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
無職の山田孝子被告(82)は去年、西成区の有料老人ホームで持病でほぼ寝たきりだった夫の勝利さん(85)の首を電源コードで絞めて殺害した罪に問われています。
山田被告は殺害については認めていて、弁護側は老人ホームの入居に伴う適応障害の影響で、心神耗弱の状態にあったなどと主張していました。
大阪地裁は判決で責任能力を認めた上で、「客観的に著しく追い詰められたとまでは言えず、被害者が死を望んだ素振りを見せたりしておらず、なんとしても犯行を思いとどまるべきであった」として懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。