元衆議院議員の宮崎謙介氏がSNSで「鳥取駅前に活気がない。政治家の力がないことを実感してきた」などと鳥取県を揶揄する投稿をしたことについて、石破前首相は地元の鳥取で9日、「知りもしないで批評をしてはいけない」と苦言を呈した。
石破前首相は9日、鳥取県若桜町で報道陣から宮崎氏のSNSの投稿について問われると、「知りもしないで、批評をしてはいけない。街なかだけ見て、その地域全体を語ってはいけないし、誹謗中傷のようなことはやめてもらいたい」と述べた。
その上で「地元をよく知らないで地元を傷つけるような言動は、今現職ではないとはいえ、やって良いことだと私は思わない」と述べ、投稿内容について「ものすごく違和感がある」と指摘した。
加えて石破前首相は、「メディアで言うからにはそれなりの責任を持って言動を行わなければいけない」とした上で、「政府としても地方創生に一生懸命、地元と一緒になってやっている。その人々の努力をきちんと見てもらいたい」と強調した。
元衆議院議員の宮崎謙介氏は11月1日に、自身のXに「石破茂氏のお膝元。鳥取駅前の活気のなさ、インフラ整備がなされてないことから、政治家の力がないことを実感してきたところ」と鳥取県を揶揄する内容を投稿。
この投稿を受けて、鳥取県の平井知事は「宮崎さんを鳥取に招待したい」と提案。
9日に来県した宮崎氏を境港市の水木しげるロードなど、県内の観光地に案内する異例の展開となっている。