DNAの二重らせん構造を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞したアメリカの分子生物学者ジェームズ・ワトソン博士が6日に死去しました。97才でした。
ワトソン氏が関係する研究所が7日発表しました。
アメリカ・シカゴ生まれのワトソン氏は1953年、25才の時にイギリスの科学者とともにX線を使った解析手法によってDNAが2本の鎖がからみあう二重らせん構造であることを発見し、イギリスの科学誌「ネイチャー」に発表しました。
この成果は20世紀最大の科学的発見の一つとみられ、ワトソン氏らは1962年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
ワトソン氏はその後、メディアで黒人について人種差別的な発言をして批判をうけ、2014年には経済的な理由からノーベル賞のメダルをオークションに出品し、物議を醸しました。