クマの被害により2025年度5人が犠牲となる異常事態となっていることを受けて、岩手県は緊急の対策チームを発足させました。
スピードアップのため体制の拡充を図ったもので、11月7日は発足式が行われました。
県のツキノワグマ緊急対策チームは11月6日付けで設置され、発足式ではリーダーの中里裕美環境生活部長が訓示しました。
クマ緊急対策チームリーダー 中里裕美環境生活部長
「ツキノワグマ被害対策にオール岩手で取り組んでいきたいと思うので、意識・姿勢を強く持って全力で取り組んでいきましょう」
21人で構成されるこのチームは、有識者からの助言をもとにクマの対策を検討するほか、市町村からの情報収集などを行います。
これまでクマへの対応は自然保護課が担っていましたが、このチームには他の課や出先機関の職員も加わっていて、部局を横断した取り組みにより国の新たな動きなどに迅速に対応するということです。
県自然保護課 引屋敷努総括課長
「人数が少ないところでは市町村のニーズを把握するのが難しいところもあった。体制拡充・拡大ということで取り組みを加速できるのではないかと思う」
チームでは今後クマに関する相談を受け付ける専用ダイヤルを設置する予定です。