過去最長タイの9連勝を飾り、B2東地区・首位と絶好調の福島ファイヤーボンズ。11月2日に入場者数が過去最多(4716人)を更新した。これは、同じ日に開催されたトップリーグ・B1の試合にも劣らない数字だ。
この盛り上がりの裏には、何があるのか探った。
■会場に一体感を作る陰の主役
福島ファイヤーボンズへの応援熱は、大人から子どもまで広がっていた。この一体感はどうやって生まれているのか?
注目したのはアリーナMCを務める、MCテディさん。
「良い時も悪い時もあったと思うけど、色んな人が繋いでくれた歴史だと思う。そういうことを背負いながら、今シーズンも頑張れれば」と話し、自らも楽しむスタイルで、会場を盛り上げる。
さらに、アリーナDJを務める箭内健一さん。箭内さんが操っているのが、オフェンスやディフェンスなど応援を引っ張る音声。
一方、今シーズン感じているのは…「ブースターにこっちが引っ張ってもらっている。テンション上がりっぱなしですね。何やっても応えてくれるんですよ」と箭内さんはいう。
MCテディさんとともに、ボンズの創設以来、DJを務める箭内さん。
かつては1000人台だった観客動員数も、12年目の今シーズンは昨シーズンから倍増。将来のトップリーグ参入に必要な、平均4000人以上をキープしている。
■一体感を生む「ブーストタイム」!?
そんな盛り上がりをみせるブースターに、お気に入りの応援を聞いてみると…「BGMが消えてブースターの応援だけになった時、感動します」と答える。
「この応援は『劣勢だから助けて!』『協力して!一緒にやろうよ』という気持ちで始めた。ブースターが自発的にパフォーマンスする形に近い。アリーナ全体がキラキラしていますものね」と箭内さんはいう。
この声援には、昨シーズンまで敵としてボンズと戦った新川選手も「B2でも声が出ている。一番じゃないですかね。音楽を止めてブースターが全員で声を出す、あの演出は選手にも聞こえている。ブースターの声で相手のシュートがミスしたりすると思うので、感謝している」と語った。
この応援の呼び名はあるのか箭内さんに聞くと「ないです!」というので考えてもらった。すると…「ブーストタイム!良いじゃないですかシンプルで」
ということで、ブースターの声援だけで選手を後押しする「ブーストタイム」に決定!?
皆さんも、この会場の一体感を一度体感してみては?
福島ファイヤーボンズは、11月8日(土)・9日(日)にホーム・郡山市の宝来屋ボンズアリーナで福井と対戦。さらに11月下旬にもホーム4試合が控えている。
初の10連勝を見届けよう!