KMバイオロジクスは、菊池市にある研究所で新たなワクチン製造拠点の起工式を行いました。
この新拠点は、平時はKMバイオロジクスの製品を製造し、有事の際にはパンデミックに対応したワクチンを製造するデュアルユースとなっています。
【岡崎 宣彰 記者】
「菊池市にあるKMバイオロジクスです。こちらに3階建ての新しい施設が建設されます」
7日菊池市にあるKMバイオロジクスの菊池研究所で行われた新しいワクチン製造拠点・KD棟の起工式。
KMバイオロジクスや建設会社などの関係者が玉ぐしを捧げ工事の安全を祈願しました。
このワクチン製造拠点の整備は2022年9月に経済産業省の事業に採択され、進められてきたもので、平時はKMバイオロジクスの5種混合ワクチンの一部や日本脳炎ワクチンを製造。
一方、感染症の有事が起きた際には隣のFC棟と連携して、ウイルスや微生物のパンデミック用ワクチンを製造するデュアルユースとなっています。
KMバイオロジクスの永里 敏秋会長は「建築資材の高騰などで設計変更を行った」と話したうえで新たな拠点に期待を寄せました。
【KMバイオロジクスの永里 敏秋 会長】
「すごく効率的な生産体制ができると思っている。平時から動かし有事も対応する、それができるのはKMバイオロジクスの強み」
【KMバイオロジクス高橋 洋匡 社長】
「平時は既存の製品について確実に生産できるノウハウと技術を確保しつつ、何かあった際には速やかに対応できるよう平時から準備をしておく。それが我々の責務」
このデュアルユースのKD棟は、鉄骨造りの3階建てで、2027年度末に完成予定です。