福岡県北九州市の神社で、地域の祭りの成功を祈る神事が行われました。
普段は神社に保管されている「日本一大きな鉄鍋」が披露されました。
600年以上の歴史がある北九州市八幡東区の豊山八幡神社。
ここに運ばれてきたのは、大きな鉄板です。
その前には祭壇が置かれ、厳かな雰囲気の中、神事が始まりました。
実はこの鉄板、ギョーザ専用の「八幡大鉄鍋」です。
直径1.3メートルで、重さは約100キロ。
1度に1000個ものギョーザを焼くことができる、日本一大きな鉄鍋なんです。
この鉄鍋は、市民のソウルフード「八幡ぎょうざ」で地域を盛り上げようと立ち上がった協議会によって11年前に作られました。
◆八幡ぎょうざ協議会 坂本洋二会長
「『八幡ぎょうざ』を全国に知ってもらうために。八幡の町は製鉄の街なので『鉄でいこう』ということで」
官営八幡製鐵所の労働者も好んで食べたという「八幡ぎょうざ」。
熱々の鉄板に乗せて出すスタイルは「冷めずにずっと楽しめる」として、多くの市民に親しまれて来ました。
地元の味をPRしようとこれまでさまざまなイベントで活躍している大鉄鍋は普段、豊山八幡神社に保管されていますが、8日から始まる地域の恒例イベント「起業祭」で使うため、その成功を祈願する神事が行われたのです。
◆八幡ぎょうざ協議会 坂本洋二会長
「ニンニクがたっぷり入っているので、スタミナをつけて今年1年乗り越えてもらいたい」
起業祭では、8日と9日の2日間で合わせて約1万2000個のギョーザを焼く予定で、今年も巨大鉄鍋が八幡を熱く盛り上げることになりそうです。