日本維新の会の吉村代表は7日の取材で、自民党との連立合意の「絶対条件」として掲げていた議員定数の削減について、自民党の鈴木幹事長がテレビ番組の収録で、「臨時国会中に全会派の合意得るのは難しい」と発言したという報道の受け止めを聞かれ、「連立合意でも交わしましたから、僕は高市総裁を信じています」と述べました。
その上で「自民と維新でも過半数に達しないが、立憲民主党や国民民主党もかつて議員定数削減を掲げていた」と指摘し、「真摯に話をして合意形成ができたら」と述べました。
■「僕は高市総裁を信じています」
(Q.自民・鈴木幹事長がテレビの収録で「臨時国会中に全会派の合意得るのは難しい」と述べたと報じられているが?)
【吉村代表】「まず自民と維新、これは連立合意でも交わしましたから、僕は高市総裁を信じています。
自民党として話をまとめて、そして自民・維新でまずはしっかりと案をまとめる。ここが重要だと思います。
その上で、他の会派の皆さんでも賛同いただける皆さんをですね、この協力を募っていきたいと思います。
もちろん今の数の原理でいくと、自民と維新を足しても過半数に足りていないのはわかっています。
鈴木幹事長はそういうことを指摘されたんじゃないのかなと思います」
■他会派に賛同求め「議論してしっかり決める。『井戸端会議』しているわけじゃない」
(Q.他の会派には、どのように理解を求めていく?)
【吉村代表】「まずやはり幅広い議論にするべきだと思います。ただ、“議論して決めない”じゃなくて、“議論してしっかり決める”ということも大事だと思います。
われわれ、『井戸端会議』しているわけじゃありませんから。
議員定数削減なんてもう10年以上前から約束して、そしていろんな政党が公約に掲げてきたけどやってこなかったことですから。
今まさに僕は結論を出すべき時期だと思っています。
立憲も国民民主にしても、議員定数削減を言ってきたわけですから。
広く賛同を得られるように、まずしっかりと議論をして、そして最後は結論を出すべきだと思います」
■立憲も国民民主も…「真摯に話をして合意形成ができたら」
【吉村代表】「議員定数の削減、これはかつて民主党のときも含めてですけど、ずっと言ってきたわけですから。
そして玉木さん(国民民主代表)だって、『自民と維新が出したら、冒頭で賛成する』とおっしゃってたわけです。(先月のテレビ番組で発言)
野田さん(立憲・代表)に至っては、自分で出したわけですから。比例の80削減(民主党政権時のマニフェストに記載)。総理のときも45の議員定数削減を出していたわけですから。
そういった意味では、今のこの議会の中で、まさに実現可能な状況になってきているので。立憲か国民民主が賛成すれば実現しますから。
そこについては、真摯に話をして合意形成ができたらいいなとは思います」